HP Reverb G2でIndexコントローラーを使う - OpenVR-SpaceCalibrator初期設定
必要なもの・注意点を必ずご確認ください。
HP Reverb G1/G2でIndexコントローラーを使うための初期設定をご紹介します。初期設定が一度済めば、次回以降は手順10~11のみで使用可能になります。
この設定はVIVEトラッカーや他のヘッドマウントディスプレイ(Windows MR、Oculus Rift S、Oculus Link)でも大部分が共通です。Oculus Linkのみ手順9~11が必要です。
2021/04/25 OpenVR-SpaceCalibratorの自動起動の設定を追加
2022/11/26 Watchmanドングル(同等品を含む)の入手方法を追加
- 必要なもの
- 注意点
- 動作確認バージョン
- 手順
- 1.SteamVRをインストールして初回起動をする
- 2.SteamVRの設定ファイルを編集し、複数デバイスを有効化する
- 3.Windows Mixed Realityポータルをインストールする
- 4.Windows Mixed Reality for SteamVRをインストールする
- 5.OpenVR-SpaceCalibratorをインストールする
- 6.ドングル2個またはLighthouseヘッドマウントディスプレイ(VIVE,Index)をUSB接続する
- 7.ヘッドマウントディスプレイを装着しWindows Mixed RealityポータルとSteamVRを起動する
- 8.ベースステーションとIndexコントローラーを起動しペアリングを行う
- 9.空間キャリブレーションを実行する
- 10.ヘッドマウントディスプレイ付属コントローラーの電源を切りSteamVRを再起動する
- 11.Indexコントローラーを起動する
必要なもの
- HP Reverb G1あるいはHP Reverb G2(Windows MR、Oculus Rift S、Oculus Link)
- Indexコントローラー
- ベースステーション1.0/2.0 2個*1
- Watchmanドングル 2個あるいはVIVE/Indexのヘッドマウントディスプレイ*2
注意点
- 公式にはサポートされていないIndexコントローラーの利用方法につき、SteamVRのアップデートで使えなくなる可能性が常にあります。OpenVR-SpaceCalibrator(空間補正を行うツール)の更新具合にも依存しているため、完全に安定してIndexコントローラーを使いたい場合はLighthouse HMDの利用をお勧めします(Vive, Valve Index)。
- 異なるトラッキング方式のデバイスの位置を補正して利用する都合上、ヘッドマウントディスプレイの認識するプレイエリアが不安定だと補正結果もズレることが稀にあります。そのため安定して(ズレることなく)利用するには、プレイエリア内に適度に物がある状態が理想的です。
動作確認バージョン
- SteamVR 1.15.10
- Mixed Realityドライバ 10.0.19041.2034*3tps://twitter.com/tonavrc/status/1326819967031939073?s=20
- Windows Mixed Reality for SteamVR 1.2.444
- OpenVR-SpaceCalibrator v1.2
手順
1.SteamVRをインストールして初回起動をする
下記リンクよりSteamVRをインストールします。そしてヘッドマウントディスプレイを接続していない状態で、SteamVRを一度起動したらなにもせず終了します。
2.SteamVRの設定ファイルを編集し、複数デバイスを有効化する
C:\Program Files (x86)\Steam\configフォルダを開きます。
steamvr.vrsettingsファイルをテキストエディタで開き、
"steamvr" : {}の中に以下を追加します。カンマも必要なので注意してください。
"activateMultipleDrivers" : true,
"forcedDriver" : "null",
3.Windows Mixed Realityポータルをインストールする
下記リンクよりWindows Mixed RealityポータルをWindowsにインストールします。すでにインストールされている場合は省略してください。
4.Windows Mixed Reality for SteamVRをインストールする
下記リンクよりWindows Mixed Reality for SteamVRをSteamにインストールします。
5.OpenVR-SpaceCalibratorをインストールする
異なるトラッキング方式のデバイス座標を自動的に調整してくれる優秀なツールです。
GitHubよりダウンロード可能です。
https://github.com/pushrax/OpenVR-SpaceCalibrator/releases
インストール後、OpenVR-SpaceCalibratorがSteamVRと同時に起動されるように設定を行います。
SteamVRのみを起動し画像の手順で可能です。完了後、SteamVRを終了してください(再起動する必要はありません)。
6.ドングル2個またはLighthouseヘッドマウントディスプレイ(VIVE,Index)をUSB接続する
Indexコントローラーとの通信に必須です。VIVE Proの場合写真のようにUSBと電源のみの接続でドングル2個として動作します。SteamVRの出力先として競合してしまうためドングル用のVIVEのDisplayPortは接続しないでください。
7.ヘッドマウントディスプレイを装着しWindows Mixed RealityポータルとSteamVRを起動する
Windows Mixed Realityポータルのホームが表示されたら、Steamウィンドウ右上のVRボタンよりSteamVRを起動します。
8.ベースステーションとIndexコントローラーを起動しペアリングを行う
ヘッドマウントディスプレイを外し、SteamVRメニューより画像の通りにするとペアリングができます。ベースステーションは電源を起動するだけでよく、PCと接続する必要はありません。
9.空間キャリブレーションを実行する
次の動画をご覧ください。
10.ヘッドマウントディスプレイ付属コントローラーの電源を切りSteamVRを再起動する
ヘッドマウントディスプレイ付属のコントローラーを無効化するため電源を切りSteamVRを終了し、再びSteamVRを手順6と同じ方法で起動します。Oculus Rift S, Oculus Linkの場合はOculus Touchコントローラーの電池を抜いてからSteamVRを起動してください。
11.Indexコントローラーを起動する
空間キャリブレーションの設定が正常に適用されれば正しい位置に表示されます。
OpenVR-SpaceCalibratorの設定は以上です。
*1:1個でも動作するがベースステーションからの死角に入るとトラッキングが飛んでしまう
*2:HP Reverb G1/G2やWindows MR、Oculus Rift S、Oculus QuestにはIndexコントローラーと通信するためのドングルが内蔵されていないため、PCに別途接続する必要がある。VIVE/Index/PimaxのヘッドマウントディスプレイはUSB接続時ドングル2個として動作する。Watchmanドングルはトラッカー付属のものが使用可能。
Watchmanドングル(同等品を含む)の入手方法
・iFixit
商品名:「HTC Vive Tracker Dongle」
ドングル1個につき1個のSteamVR対応デバイスをペアリング可能
2個で99.98ドル+送料16.39ドル=116.37ドル(約13200円)
https://jp.ifixit.com/Store/Generic/HTC-Vive-Tracker-Dongle/IF453-016
・TG0
商品名:「eteeDongle SteamVR」
ドングル1個につき1個のSteamVR対応デバイスをペアリング可能
2021/11/27発売
2個で9400円+送料1000円=10400円
2個注文時、日本への送料は、
Standard International(10-15営業日)だと1000円
Express International(3-7営業日)だと2400円
https://eteexr.com/products/steamvr-dongle
・Tundra Labs
商品名:「Super Wireless Dongle(SW3)」
ドングル1個で最大3台のSteamVR対応デバイスをペアリング可能
KickStarter発送完了後、一般発売予定
42.99ドル以上(+送料)
https://tundra-labs.com/
https://twitter.com/Tundra_Labs_JP/status/1443100011047239680?s=20
https://twitter.com/Tundra_Labs_JP/status/1390715957580943360?s=20
注)SW5(最大5台), SW7(最大7台)は限定生産で一般発売は不明
https://www.tundratracker.com/so/e2NWUgkBU
・VRDongles
商品名:「SteamVR™ USB Wireless Receiver Dongle for use with Valve Index™ Controllers and HTC Vive™ Tracker」
ドングル1個につき1個のSteamVR対応デバイスをペアリング可能
2個で73.98ドル+送料25.39ドル=99.37ドル(約11300円)
https://vrdongles.com/products/watchman-dongle-for-steamvr-and-htc-vive
*3:このバージョンからHP Reverb G1/G2の画質が改善されている。詳細は下記ツイート参照。https://twitter.com/tonavrc/status/1326819967031939073ht